日常的にTVを見る習慣は無くなってしまいましたが、家にいる時間が長い人や高齢な方ほどよくTVを見ていると思います。
今の時期こそ免疫力を高めておく必要があるのですが、皮肉なことにTVを見たり携帯でニュースを見れば見るほど免疫が低下してしまうかもしれません。
免疫と恐れの感情は関わりがあります。
恐れが強くなればなるほど、免疫は働きにくくなります。
免疫が働くには、自律神経のうちの副交感神経が働く必要があります。
自律神経は、交感神経と副交感神経に分けることができます。
交感神経が働くことで、身体の中は「闘争・逃走状態」になります。
身体にストレスがかかることで、そのストレスに立ち向かって闘うか、それともそのストレスから逃げるかというような状態になります。
逆に副交感神経が優位な時は、「成長・治癒状態」になります。
身体がリラックスすることで、身体を成長させたり回復させるモードになります。
では、なぜ免疫と恐れが関係してくるのか?
「恐れ」の感情は強いストレスになります。
ストレス状態になることで、交感神経が優位になり「闘争・逃走状態」になります。
この身体の反応というのは、大昔からの反応が現代でもそのまま残ってしまっています。
大昔は、急に野生の動物に襲われるような生存を脅かされるケースが多くあったのですが、そういう状況になると「闘うか、逃げるか」の選択を迫られていたわけです。
今の時代ではそういうことは稀なケースでしょうが、身体の反応としては同じことが起こっています。
話を戻します。
「恐れ」を感じることで、交感神経が優位になり、「闘争・逃走」状態になる。
もう少し具体的に身体の状態をみていくと、交感神経が優位になると、
・血糖値が上昇
・血圧が上昇
・免疫機能が抑制
・抗炎症作用
・新しい骨の形成が減少
・生殖器系の能力の低下
こういうような状態になります。
一つ一つ解説します。
・血糖値が上昇
闘うか、逃げるかの状態になると、どちらにしてもエネルギーが必要になります。
なので身体に貯めてある糖分を取り出してエネルギーとします。
その結果、血糖値が上がります。
・血圧が上昇
闘うもしくは逃げるためには筋肉に血液を送る必要があるので、血液を送り出す作用が強くなります。
その結果、血圧が上昇します。
・免疫機能が抑制
今から闘うか逃げるという状況の時に、免疫が高まると熱が上がってしまいます。
熱が上がった時には身体はだるくなるので当然ながら、闘えないし逃げれません。
だから緊急時には免疫は抑制されます。
・抗炎症作用
炎症を止めるためのホルモンが一時的にたくさん出ます。
これも戦っている時や逃げるときには炎症が起きたら、速やかにそれに対処しようとするためです。
これが一時的なものであればいいのですが、それが出続けることで、そのホルモンが細胞の中に入り核をの中に侵入し、DNAを傷つけ始めます。
つまりストレス状況が長く続けば続くほどホルモンが出続けるので、身体にはダメージが蓄積されていきます。
・新しい骨の形成が減少
闘うか逃げるかの時には、新しい骨を作っている場合じゃないんですよね。
骨の修復には時間がかかるので目の前のことに集中するために、無駄なことにはエネルギーを使わなくなります。
・生殖器系の能力の低下
自分の身が危険になっている時というのは、本能的に自分の身を守ることが最優先されます。
その結果、子孫を残すための生殖器系の能力が低下するので、ストレスが長く続けば当然不妊の問題にもつながります。
ストレスが続けば続くほど、身体の中で緊急事態宣言が出続けるようなものです(苦笑)
まとめると、交感神経が優位な状態が続くと
・血糖値が高くなることで糖尿病のリスクが高まる
・血圧が高くなることで高血圧のリスクが高まる
・免疫が抑制されることで感染に対して弱くなる
・抗炎症作用が高まることでDNAに傷がつく可能性がある
・新しい骨を作るのが抑制されることで骨密度が低下する
・生殖器系の能力が低下することで不妊症になりやすくなる
・・・、何一ついいことないですね(笑)
基礎疾患の有無が言われていますが、その発言が基礎疾患を持っている人に恐れを与えることになるのですけどね。。
そして、身体の中も緊急事態になるので、悪循環が促進されていきます。
あ、、この記事見て恐れたら意味ないですからね(笑)
こういうことが身体の中では起きるから、TVやニュースを見て過剰に反応しないほうがいいのではないでしょうか?という提案でした。
では、どうしたらいいの?という声が聞こえてきそうなので、TVやニュースを見てビクビクするなら見なければいいだけです。
そして、楽しいことをやりましょう。
TV見るならお笑い番組見るとかでもいいですよね。
笑いは免疫を高めるようですし。
解決策って意外と単純ですね(笑)
それと美味しいものを食べるのも大事です。
早く鮨食べに行きたい(笑)
必要以上に恐れずに、日常生活を普通に過ごせばいいということです。