ボディートークで腕のしびれがある方に施術をさせていただいて思うことは、症状は同じでも原因は人によって違うということです。
つまり、症状に対するマニュアル的な治療方法などは存在しないということです。
ただし、症状によっては、あなたの症状の参考になるところもあるはずです。
実際に施術に来られた方の症例を掲載しますので、今何かの症状でお悩みの方に何か少しでも解決へのヒントになれば幸いです。
症例:免疫機能の低下が腕のしびれに影響していた
3週間ほど前から右腕にしびれが出始めたという方がこられました。
身体の可動域のテストをしてみたら、肩の動きが制限されていて、腕に力が入りっぱなしで緊張があり、さらに右肩が内側に巻いていました。
それからボディートークのセッションをしてみたところ、
水に含まれている塩素に対する免疫機能が低下していることが分かりました。
それが、肺に関わる経絡というエネルギーの流れを妨げているということです。
それで肺の経絡上に痺れがでていたようです。
点がツボで、線が肺に関わるエネルギーの流れです。
中医学で、肺の機能は血液の流れをサポートする役割があります。
通常であれば、肺の経絡が血の循環をサポートするのですが、
塩素に対する免疫機能が低下しているため、塩素が血液中に入って、全身をめぐらないようにしているということが分かりました。
身体のもっている防御反応がしっかり働いていたということです。
セッションが終了したら、右肩が内側に巻いていたのも戻り、さらに肩の動きも改善されていて、腕にあったしびれも、ほぼ改善されていました。
しびれがあるとなると、どうしても、骨格の歪み、筋肉の硬さのアンバランス、関節の問題など肉体面のみに問題があると考えられてしまいがちです。
でも、このようなケースみたいに身体が防御反応として働いていて、それを気付かせるために症状がでていたということも考えられます。
ちなみにこの方は、震災以降に浄水器をつけて、なるべく塩素を取り込まないようにしているとのことでした。
それが塩素に対する免疫を低下させていたのではないかと思います。
あくまで腕のしびれについての一考察です。何か解決のヒントになれば幸いです。