ボディートークで首の痛みがある方に施術をさせていただいて思うことは、症状は同じでも原因は人によって違うということです。
つまり、症状に対するマニュアル的な治療方法などは存在しないということです。
ただし、症状によっては、あなたの症状の参考になるところもあるはずです。
実際に施術に来られた方の症例を掲載しますので、今何かの症状でお悩みの方に何か少しでも解決へのヒントになれば幸いです。
症例:呼吸パターンの乱れが首の痛みに影響していた
2年ほど前から首の痛みがあるという方がいらっしゃいました。
首周りの筋肉の緊張が強かったのですが、
呼吸の仕方が特徴的で、
息を吸うと首にかなり力が入ってしまいます。
通常呼吸をするときというのは、
首の筋肉はサポート程度でしか働かないはずなのに、
首の筋肉がメインで呼吸をしていました。
首が働きすぎる代わりに、
横隔膜などの本当に必要な筋肉は
ほとんど動いていませんでした。
施術をしてみると、
首にたくさんの感情がたまっているということが分かりました。
それをボディートークのテクニックを使って解消すると、
途中からどんどん呼吸が良くなっていくのが分かったそうです。
施術後に首を動かしてもらうと、
全く痛くなくなっていて
とても驚かれていました。
横隔膜の動きも回復していました。
何度か整体やマッサージにも行っていたようですが、
良くならないということで諦めていたようです。
もしどこに行っても良くならないという症状がある方は、
ご相談ください。
症例:仕事のストレスが首の痛みに影響していた
首が左に回しにくい、という方が来ました。
マッサージや整体では、
主に筋肉や関節へのアプローチが中心です。
ボディートークでは、
その人が持っている感情や生活環境などにも
焦点をあてて施術をします。
ボディートークの施術をしてみると、
これからの新しい仕事のことを考えていることが、
身体にとってはストレスとなっている
ということが分かりました。
本人はそこまで自覚的なストレスに
なっているようではありませんでしたが。。
さらにそれが、
肝臓に関わる経絡のエネルギーを
滞らせているということです。
写真の赤いラインを流れるエネルギーのことです。
足の指から頭をのラインです。
首を通っているので、
このエネルギーが滞ると首の動きが制限されることもあります。
さらに肝臓は物事を「計画する」という能力とも関係します。
新しい仕事の計画を立てているうちに、
身体がそれをストレスとして感じてしまい、
肝臓に関わる経絡の滞りがおき、
結果的に首の動きが制限されてしまっていたということです。
終わった直後に、
首が動きやすくなっていることを実感されてビックリしていました!
全く首を触ってないですからね。
首が動きにくいからといって、
首の周辺の筋肉や関節に問題がある
ということはあまりないように思います。
特に、「筋肉や関節」にだけ原因がある
ということもほとんどありません。
身体はどんなストレスを抱えていて、
それが身体にどういう影響を与えているか?
これが分かることで、自然治癒力が劇的に高まります。
あくまで首の痛みについての一考察です。何か解決のヒントになれば幸いです。