ボディートークで股関節に痛みがある方に施術をさせていただいて思うことは、症状は同じでも原因は人によって違うということです。
つまり、症状に対するマニュアル的な治療方法などは存在しないということです。
ただし、症状によっては、あなたの症状の参考になるところもあるはずです。
実際に施術に来られた方の症例を掲載しますので、今何かの症状でお悩みの方に何か少しでも解決へのヒントになれば幸いです。
症例:人工関節手術後のケアとして
10年前に股関節を人工関節の手術をしたという方に施術をさせていただきました。
人工関節にしてから、股関節を外に広げるのがやりにくくなり、内股になる癖がついてしまいX脚になってしまっています。
実際に自力で股関節を外に広げてもらおうとしても、ほとんど動かすことができませんでした。
施術では、傷跡にフォーカスする必要があり、そこに溜まっている感情や傷痕の奥深くにある癒着に対してのアプローチが必要になりました。
施術が終わってみて、もう一度同じように動かしてもらうと、
「力の入れ具合が分からなかったのが、力を入れる感覚が戻ってきた!」
と驚かれていました。
そして、全く自分で動かすことができなかったのが正常の可動域の半分ぐらいまでは動かすことができるようになりました。
話を聞いてみると、
手術後のリハビリがとてもきつくて痛かった、
人工関節は20年しかもたないと言われて不安になった、
そうです。
こういった過去の記憶や感情が傷痕のところに溜まっていたようです。
それが股関節の動きの制限になっていたようで、それを解消することで、うまく動くようになりました。
動かないものを、無理やり動かしてもらうというのは、効率的なアプローチとはいえません。
何が動きの制限になっているのか?ということを考え、それに対してアプローチをすることで効率良く動かせるようになります。
今後も少しでも長く持つようにサポートさせていただきたいと思います。
症例:手術痕の傷が股関節の動きの悪さに影響していた
ストレッチなどをしていて、深く股関節を曲げると、動きの悪さやつまりを感じてスムーズに動かない。
こんな悩みを持っている方がいました。
そして、その動きの悪さが原因で腰痛になっているのでは?ということを考えていました。
なかなか鋭いですね!
自分の身体を普段から観察していないとなかなかこういった悩みはないかもしれませんが、放っておくと痛みに繋がったり、変形性股関節症になってしまったりということもあります。
ボディートークのセッションをしてみると、このつまり感がアッサリ解消されました!
本人もスムーズに動くのを感じてくれて、驚いていました。
それでは、どんなことが左股関節の動きの制限につながっていたのかを紹介します。
・盲腸の手術後の傷
・左腎臓に恐怖の感情がある
・腎経経絡の滞り
・左鼠蹊部手術後の傷に恐怖や不安、焦りの感情がある
・性チャクラと額チャクラのアンバランス
です。
これら全てが股関節の動きを制限していました。
盲腸の手術をした時に、怖いと感じたことで腎経のエネルギーに乱れが生じ、その時の感情が解消されずに左の腎臓に留まっていたようです。
さらに左の鼠蹊部辺りの手術をしたそうなのですが、同じように術後の傷に恐怖の感情などが留まってしまっていたようです。
さらに、性チャクラと額チャクラのバランスをとることが必要ということでした。
これらが、すべて股関節の動きの制限をしていたということです。
特に恐怖の感情というのは、その場に留まらせようとします。股関節の動きが悪くなれば、前に進むことが困難になりますよね。
手術痕などの傷というのは、その周囲の動きを制限してしまう要因になることもあります。
股関節だけをみていても良くならないという場合もあるので、参考になればと思います。
あくまで股関節の痛みについての一考察です。何か解決のヒントになれば幸いです。