深呼吸の罪

ボディートーク施術士の樋渡です。

嫌なことがあって気持ちを切り替えようとするときに、「深呼吸をしましょう」と言われることがありませんか?

もしくは実際に深呼吸していませんか?

そうすると気分が落ち着いて、気持ちの切り替えがうまくいく。

これって、本当にそうでしょうか?

特に嫌なことがあったときに深呼吸をする事は、実はその感情を押し殺すことになります。

その場しのぎの対処になってしまい、解決になっていません。

ストレスがかかることで、自律神経の交感神経が刺激されます。

それを深呼吸を使って副交感神経に切り替えることができるので、一時的に感情のたかぶりも落ち着きます。

でも、それでその時に感じた感情をクリアにできているのか?というとそうではありません。

また同じことを考えると嫌な気分になり、心臓がドキドキしてしまう。

そして、また深呼吸をして「一時的に」落ち着かせる。

これの繰り返しです。

「一時的に」は解消できても、解決ができていない。

むしろ感情を落ち着かせるために深呼吸をすることで、感情を押し殺してしまい、表現されなかった感情は身体に蓄積されてしまいます。

結果的に身体が硬くなり、動きが悪くなる。

最終的には痛みにつながります。

感情は感じたらしっかりと表現することが大事です。

ムカついたらちゃんと怒った方がいいし、悲しかったら我慢せず涙を流す方がいい。

なんでもかんでも深呼吸で解決できるわけではありません。

そもそもちゃんと呼吸ができない人が多いので、呼吸がちゃんとできていない人が無理やり深呼吸しようとするのは修行でしかないです。

効率が悪すぎます。

呼吸に一番重要な筋肉は横隔膜です。

ここがしっかりと動いていれば、わざわざ深呼吸をしなくても感情をうまく処理することができます。

横隔膜は感情の影響を受けます。

感情を表現せずに押し殺せば押し殺すほど横隔膜の動きが低下します。

その結果、一日に約2万回していると言われている呼吸を横隔膜を使わずに首の筋肉がメインですることになります。

いわゆる呼吸が浅いという状態です。

そうなると、呼吸しているだけで首や肩が凝ります。

寝て起きたときに肩や首回りが凝っている感じがあれば、横隔膜が動いていない可能性が高いです。

枕のせいではありません。

なので枕をいくら変えても良くなりませんよ。

この関連の投稿、続きます。

ご予約・お問い合わせはこちら
PAGE TOP